|
シチ
リア人(イタリア人)日本へ行く!
第2回 キミ達!本当に日本に行くのか? 主な登場人物。 1、シチリア人代表、スリさん(50代)。合気道をヨーロッパ に広めようと組織を作った。 脳神経系の医師、大学教授、ブルボン家の子孫、私の元日本語生徒。 2、プーリア人代表、ポリさん。組織の会長(最近はクワイチョウからカイチョッ![相変わらず珍鳥の名前のようないい方をする]に変わった)。建築士。日本語を独学。 ある町の前市長。 3、日本代表、Y師範。奥深い関西風突っ込みは私を死ぬほど、 また仕事にならないほど笑わせてくれる。合気道を優しく、そして厳しく教える。素晴らしいほどの繊細さが多くの弟子を惹きつける。奈良在住。 昨年の彼らの初めての日本滞在ではいろいろな面白いことが起き て、私はそんな滑稽さに日本人の感覚としてY師範と笑いこけた。 もちろんスリさん、ポリさんもイタリア人的感覚爆笑の渦であった。 「次回日本に来る時は私達の弟子も連れて大 勢!で来日します!」 と言って帰って行った彼らは、Y師範を不安にさせた。 スリさんポリさんがイタリアに帰って半年後の冬。Y師範から今 年の6月に大会があるので来てみませんか?というお手紙をいただき、スリさんポリさんは即決で2度目の来日を決定した。 日本行きを決定してすぐにスリさんはイタリア全国の道場に来日 希望者を聞いてまわった。 普通日本人なら合気道をする弟子だけが参加と思うところだが、イタリアでは合気道と関係ない家族まで行くと希望するではないか???!!!!! ミラノの参加希望者なんかは合気道をする人が1人、そして合気道をしない彼の奥様、息子、奥様の友達&息子が観光として参加したいと私に電話をかけてきた。 おいおいおい。。。。。汗。 さすがはミラノ人。ちゃんと電話をしてくれたから日本滞在のホ テルの部屋も確保しやすい。 が、他のイタリア人は連絡をくれないのでどうしたらいいのか分 からない。 そのうち参加者から連絡がくるだろうと思ったが、イタリア人相 手に連絡が来ることを絶対に望んではいけないのであった。 でも少しでも日本武道を心がけるならそれくらいの連絡はするだ ろう!と、ちょっとでも思った私が悪かった。 スリさんから1週間に1度、参加者人数の報告があったのです が、どうやらミラノ一家のケースのようにどさくさまぎれの観光客も混ざっているようで、全員で18人という報告が。。。 う〜ん。18人かぁ。。。こんな に人数がいたらバスを借りなくては・・・・ しかし翌週になると、25人! え〜増えたのぉ〜!!!! こんな感じでどんどん増えるではない か!!! 日本出発3ヶ月前までには飛行機のチケット購入やホテルの予約 をしなくてはならないので、総人数を決定して欲しいとスリさんに怒り半分で伝えるが、本当に決まるのだろうか??? 人数決定に期限を決めて言ったが、イタリア人に期限はあってな いようなもの。 期限までには36人という報告があっ たにも関わらず、期限が切れた後になって46人に増えたとほざく。 イタリア人の態度に慣れている私でさえ、いい加減そのルーズさ に切れて怒るのだから、日本のY師範の怒りがデジタル信号01001110101101となってピリピリとメールを伝って感じるのが分かる。 6月といえば日本は修学旅行ラッシュ。 奈良・京都のホテルが学生や観光客で最もうまる時期とスリさん に説明するが、日本の修学旅行のすごさは彼らには判らない。 期限が切れてもなかなか人数がはっきりしない。 私も参加者から連絡がないので状況がわからない。だからY師範 もホテルをおさえられない。 そんな苛立ちからポリさんが突然、やっぱり参加者は組織の幹部だけで10人だけにしたらどうだ!と救いの手を差し伸べてくれた。 ポリさんの意見に大賛成だった私も人数を減らしてもらうよう プッシュする。 ほとんどが初めての来日ということなので日本人にはできる団体行動が、こんなに大人数のイタリア人では明らかに団体行動は無理。ちょっとした希望も持ってはならぬ。。。。 しかし10人参加の話は大勢の参加者には聞きいれてもらえず却 下。 それにしても参加者人数だけ知りたい私とY師範なのに、なぜこ んなに苦労するのか? さすがにイタリア人は手ごわい。 キミ達!本当にこんなんで日本に行くのか? 出発1ヶ月前になってもまだ人数がはっきりせず、ホテル予約もできず、出発日ばかりが近づく。 怒りを越えた私とY師範。 今度は日本行きを断念する脱落者が出るのでは? っとワクワク しはじめる。 何せ46人まで人数が達したのだし、イタリア人のことだから絶 対「やっぱりボクやめた!」と言い出すやつは必ずいるはず。 スリさんに聞くと内訳におまけ子供が3人、おまけ観光客が8 人、障害者1人だ。 出発二週間前には予想通り脱落者も増え、その中に子供が全滅。 すると子供の親も全滅。 障害者の人もも体調がすぐれず不参加。 言い方が悪いが、私には目の上の大きなコブが取れたようなも の。 人数が全く確定しないことにスリさんは「毎日誰かに電話をして 確認を取るなんて、ボクは旅行代理店じゃない!」と切れている。 しかし大勢で行こう!とごり押しして決めたのはキミではない か??!! 私だって通訳の他に、このように「無料」で手配を手伝っているではないか??!!ケチなイタリア人を相手に気をもむ必要は私にはないのだ!!!!と いう意味を込めて私は優しく反論した!(優しくないってかっっ??) Y師範が一番の被害である。本業のお仕事の他に合気道も教え、 さらに人数の決まらないイタリア人のために旅行日程計画や、バス、ホテル諸々の確保である。まさしくY師範が旅行代理店である。 日本に来ませんか?と言い出したとは言え、日々Y師範の苦悩メールをい ただいていた。合気道を教えるという忍耐とは違う「忍耐!」を強いられたのでした。 しかし、とりあえず押さえてあるホテルだって修学旅行や観光 シーズンでかきいれ時というのに、イタリア人がこのようでは押さえてあっても拒否されてしまいますよねぇ。ですがY師範のお陰でなんとかなったもの の・・・・感謝!感謝! 出発1週間前、34人にまで減りまし た。 いい加減出発1週間前なので決定かと思えば、出発3日前になってさらに3人減ったのです。 その3人はもう飛行機代を払っていたのでそれなりのペナル ティーは払ったようです。 私は至急Y師範に連絡をとり、彼らのホテルの予約のキャンセル もしたのです。 全く最後の最後までイタリア人に日本人が振り回されたのです。 出発2日前にはさすがに参加者の一人から電話をもらい、日本で イタリアの携帯が使えるか?とか、洋服は何を持って行くのか?とか、どこでもクレジットカードが使えるのか?とか、いろいろ聞かれました。 出発間際になって長く続いた人数も確定!合計31人! ようやくほっとした私はいよいよトランクに洋服やお土産、資料 をつめこみ、 7泊8日の日程のおさらいをしました。 参加者にはある町の現役市長(結局市長の奥様が体調が良くない ということで市長の息子が観光で参加)とポリさん前市長がいたので、どういうわけか奈良市長と姫路市長との表敬訪問まで日程に入っていました。 でも人数確定に気をもんでいたので表敬訪問のことを思い出した ときはもう怖い物ナシでした! しっかし参加メンバーの名前も知らず、どこの出身で何をしてい るのかといった詳細も一切知らず、ホテルの部屋割りも結局はできず、私はもう知らん!!!どうにでもなれっっ!!!キミ達が悪いのだ!!!と開き直って、 日本で起こるだろうトラブルをすでに予想していたのでした。 |