シ チリア人(イタリア人)日本へ行く!
第3回 キミ達!ちゃんと集まっているのか?

主な登場人物。
1、シチリア人代表、スリさん(50代)。合気道をヨーロッパ に広めようと組織を作った。脳神経系の医師、大学教授、ブルボン家の子孫私の元日本語生徒。今回は娘と奥様も日本参加となった。

2、プーリア人代表、ポリさん。組織の会長(最近はクワイチョウからカイチョッ![相変わらず珍鳥の名前のようないい方をする]に変わった)。建築士。日本語を独学。ある町の前市長

3、日本代表、Y師範。奥深い関西風突っ込みは私を死ぬほど、 また仕事にならないほど笑わせてくれる。合気道を優しく、そして厳しく教える。素晴らしいほどの繊細さが多くの弟子を惹きつける。奈良在住。


前回までのあらすじ
日本へイタリア人団体が合気道巡業に行くことになったのは出発 の半年前だった。
出発まで半年もあることだし、なんとか出発2ヶ月、どんなに遅 くとも1ヶ月前までには人数も確定し、日本のホテルも予約が取れ、楽しい旅行計画を余裕で立てられる・・・と一瞬思った私は、やはりイタリア人相手にはそ うもいかず、スリさんとY師範に挟まれ参加者人数を決定しなくてはならなかった。
一ヶ月前には決定されているはずの人数が46人までに達した が、出発一ヶ月を過ぎてからどんどん脱落者が増え、日本出発間際3日前になったというのにさ らに3人の脱落者が・・・
最終的に31人に決定!・・・・・・なのだろうか?


5月29日。
出発の前日。日本でお世話になるY師範に出発前の最後の挨拶の メールを送る。
メールを書いている時に無事イタリア人のお世話ができること を、また無事にイタリアに帰ってこれることを祈る私。
手に持っている印刷したイタリア語&日本語の日程はイタリア人 相手だとあってないようなもの。気休めに持っているようなもの。
翌朝は幸いにも飛行機の出発が朝の11時半。空港には10時に 行けばいいので、夜はゆっくり休むことに。。。。でも時々自分の荷物が気になって洋服チェックをした。


5月30日。
夜は普通に寝れたので爽快な朝を迎えた。最終荷物チェックを し、最終メールチェックをする。
再び(予想のつかない)イタリア人達と無事旅行ができるように 祈る。

人人人と3回手に書いてみたりする。

っと、こういうことをしている私をイタリア人の誰1人として 解ってくれていないだろう!

カターニア空港に10時、待ち合わせ時間に到着。
が、想像していた通り、8人しか集まっていな い。
カターニアからの参加者が何人いるかも知らない私はスリさんに聞くが、日本に行くのでウキウキしているのかあっちこっちウロウロしてい たり、挙句は知らないと言う。
はいはい、聞いた私が馬鹿でした!

10時半になってもうチェックインしなくてはいけないのに、あ るやつはまだ来ていないし、あるやつはコーヒーを飲みに行ったり・・・バラバラしている。
遅れて飛行機に乗れなくても知らない!っと思うが、彼らが相手 じゃ遅れたって何が何でも乗るだろう。

一番最後に遅れてきたバカは弁護士グイドと彼 女だった(彼女はただの観光)。
待ち合わせ時間から45分も遅れてきた。
が、とりあえず人数も多いことだしチェックインは始めていた が・・・・
幸いにも私達団体のためにカウンターを開けてくれた。

しっかし私が必死に作り上げ、事前に配布したイタリア語日程をほとんどの人が持っていなかったのはだいたい予想がついていた。
日本人なら必ず旅程を持っているのだが。
いちいちバラバラに私に日程を聞きにくる。
こんなささいなことで腹を立てていては仕事にならない。そう相 手はイタリア人団体なんだから。

この時点でまだカターニア軍団が全員で何人いるのか解らない。
チェックインが終わるなりまたコーヒーを飲みに行ったり、お見 送りの家族、彼女といちゃいちゃしていたり。。。。家族だって一家族全員来てお見送りだからすごい人数でごちゃごちゃしていて、だから誰が参加するのか誰がお見送りなのか 分からない。
点呼どころではない!!!!!(激怒)
っといきなり怒っていては日本での体力が続かないので、彼らを 見ずに私は独り電光掲示板をながめ笑っていた。それは恐ろしい日本人を演出し ていた。。。。


それではゲートへ向かいます!


お見送りの家族、彼女達はそれぞれ別れをおしむようにハグハグを始める。

出発のために何人とハグハグしなくてはいけないんだ!

永遠にハグが続くのかと心配になる私。
ここで心配していては日本での体力が続かないので、彼らを見ず に私は独り荷物検査のお兄さんに笑いかけていた。それは恐ろしい日本人を演出。。。。。

ゲートに入ったのだから人数が解ると思いきや、やはりじっとし ていないイタリア人の人数は解るはずがない。

解ったことはグループの中にニコチン中毒が2人いて、その1人 のオラツィオはすでにゲートのトイレに駆け込み一服している。もう1人は辛そうにライターを見つめていた。

出発を30分遅れたアリタリアに乗り込み、次ぎの待ち合わせ場 所であるマルペンサに到着。乗り継ぎの時間があまりない。

飛行機を下りてバスに乗り、乗り継ぎゲートに入る前にオラツィ オは消えた。
そうまた一服するために消えたのだ。
これでは日本行きの飛行機の中の彼の態度は要注意!と目をつけ ておく。

オラツィオは私の所に日本語を覚えに来ていたから、この人の性 質は結構知っている。
タバコの他に女好きだ!!!!美しい女性が通ると車を運転しながら歩いている女性を見つめるヤツだ。
私と同じ歳で親の会社を継いだ若社長をやっているが、女には弱いので、今回の 旅行では私の僕になってもらった。そう私 の荷物持ち
が、彼に私の手荷物を持たせるのもなかなかのクセモノ
私の荷物なんかほったらかして飛行機のホステスに話しかけているし、一服しによく消えるし。。。。どこで私のノートパソコンを無くされるのか心配でし た・・・・要注意!と目をつけておく。


マルペンサでは合気道軍団の中で空港セキュリティーのエライ役 職をやっている親戚がいるという強烈なコネで、飛行機到着時から数人の警察に誘導さイタリ ア人達は出国検査は顔パス状態だった。
私はやはり外国人ということで、外国人専用出国検査をしなくて はいけない。
が、私は警察に誘導されるまま、ズラーーーッと大勢の外国人が並んでいる列を警察が止め堂々と私にズル込みをさせてくれた
はっきり言って嬉しかった。いつも時間をかけてトランジットを していたわけですし。。。。
この時に改めてイタリアのコネパワーを 見せつけられましたねぇ。
しかし乗り継ぎの時間がほとんど無かったので、あの大行列を 待っていたら遅れていたかもしれなかった。

それにしても一服しに消えたオラツィオ以外は全員出国検査が終 わり、オラツィオを見捨てようかと思ったが、彼が私の荷物を持っているので見捨てることができず・・・・
私達がいなくなったのをキョロキョロして探している姿を発見 し、警察に頼んで連行!してもらう(連れてきてもらう)。
その時のオラツィオの顔が一瞬焦ったのを見たみんなは笑いこけ た!
何せ空港では禁煙なのに外で隠れて吸ってきたわけですか ら・・・!!!マジで逮捕されるのかと思ったのでしょう!!(笑)


全員集まったところでレッチェ、ローマ、サレルノ、モデナ、 チェコスロバキアから来る連中と待ち合わせている日本行きゲートへと警察に誘導され向かったのでした。
この時すかさず人数を確認。カターニアからは20人の参加であることを初めて知ったのです!

そして日本行きゲートにすったもんだしながらも到着し、警察にハグハグをしてお別れし、

レッチェ、ローマ、サレルノ、モデナ、チェコスロバキアの参加 者とハグハグが始りました。
さすがに私をぬいて30人のイタリア人は名簿ももらっていない ので誰が誰だか解らず、また好き勝手にウロウロするので全員集まっているのか点呼どころではありません。
この時、日本人団体のガイドさんや添乗員さんが失礼ないい方か もしれませんが、楽な仕事に思えました!(笑)
というか日本のオーガナイズの良さを見せつけられますね。

あっその前に私は添乗員でなく通訳だった!訳しているだけでいいのだ!と思うこ とにして怒りを押さえるのでした。

ということでカターニアからマルペンサに到着するまでにすでに この状態。。。。。
スゴすぎる・・・・・Y師範に点呼は必ず!と言われたものの点呼する前に誰も集まらないのですから。
それにしてもいちいち怒っていたらイタリア人じゃなくて私が生 きてイタリアに帰れなくなる・・・・
そう思うと最後に息子の声を聞くべく家に電話をしてみたのでし た。。。が、いなかった。。。(笑)


大勢の日本人が出発を静かに待つ中、イタリア人団体はすでにハグハグや話など騒々しさで大爆発していました。
オラツィオは相変わらずトイレへと静かに消えていました が。。。。。