火 山の傍に住んでて大丈夫なの?


カターニアの人々がエトナ山に対して持っている感情を一言で 表すと、世界中ど この火山の傍で住んでいる人々と同じ。
amore e odio (アモーレ エ オディオ・
愛と憎 悪)です。
でもよくシチリア以外の方々が地元の住民に、「火山の麓に住んでて怖く ないん ですか?」って聞きます。
するとたいていの人たちが No---!! っと答えるんです。


裾野が広くて標高の高いエトナ山は、仮に山頂で激しい爆発が起こったと しても町に危害を与えることはありません。(火山灰で空港が閉鎖され ることはあるけどね!)
また溶岩の流れは、火口から遠ざかると水のように早く流れることはない ので、住民が家具をまとめて避難するくらいの時間は充分与えてくれま す。
  
噴火が始まると、たしかにダイナミックな光景ばかり。真夜中に空中高く 何千 メートルも噴き上がる火の泉、そして夜空と見分けがつかない 真っ黒の山腹を長〜く 流れ下る真っ赤な溶岩、遠くまで響いてく る、心臓の鼓動のようにリズミカルに繰り返される爆音、それでいて、 銀色の夜景に輝くカターニアの街の、市民の生活はいたって平 穏・・・。

そう、エトナ火山は優しい巨人と地域では呼ばれていて、むだに人を殺さ ないのだと人々は言います。
噴火の犠牲者は勿論いますが、たいていは火口の近くにいてた
また ま爆発にぶつかった不幸な観光客たちなのです。 

カターニアの人々がエトナ山の話をする時は、a muntagna(lamontagna の方言で、ア・ムンタン ニャ)と呼びます。
まるで自分ン家の庭にある山なんだよ〜!とい

う家族的な親しみをこめてるようですね。
「山に栗を集めに行こう」「山の狩が解禁になった」「山の茸を取るのが 好きだ」・・・山の幸がたっぷりのエトナ山は、カターニアの人々のマ ンマ的存在なんです。